近所でサイレンの音が鳴っていると、なんかドキドキして心が上の空になったりする。
ましてや、近所でその音が止まったりすると、な、何があったんだ!?と、耳に神経が集中しているのがはっきりと分かる。
救急車なのか、パトカーなのかは分からないけれど。
消防車の場合は、何台も通り過ぎていくので、どこか遠くの火事なのかなと思う程度だし、もし近くなら、近所周りで騒ぎが起こっている筈なので予想はつく。
遠くでサイレンが鳴っている場合には、必ずと言って良いほど、近所の犬が吠えるのであるが、最近は、その遠吠え?は聞いたことがない気がする。
もしかしたら、元気だった犬も、よぼよぼになって、吠える力をなくしてしまっているのかと心配になったり、うるさくなくてほっとしたりしている。
昨日久しぶりに、夕方頃、サイレンの音が遠くで微かに聞こえたかと思うと、妻が、
「あれ、なんだろ!?」
と言って、夕食の支度をやめて、勝手口から飛び出して行った。
私は、10数メートル離れた国道を走っているものと思い、全く気にせずにいた。
妻は、サイレンが聞こえなくなって、再び夕食の支度の続きを始めていた。
すると、またサイレンの音が聞こえ始める。
当然の如く、妻はサイレンの行き先を確認しようと、再び外へ走って出ていく。
10数メートルも離れた国道と我が家との間には数軒の家が建ち、ほんの少しの隙間から、国道を通る車が見える程度なのに・・・。
サイレンの車が通り過ぎるのが見えたとしても、どっち方面に行ったくらいは分かっても、行き先まではほぼ分からない。
このサイレンの音で、出たり入ったりを数回続けていたが、結局、どこに行ったんだろう?火事か、事故か、はたまた?と独り言をしゃべっていた。
私は、パソコンをつつきながら、まあ大したことがないと良いけどな程度で、火事や事故なら翌日の新聞に載るし、、、と落ち着いたものだった。
そう言えば、サイレンが鳴るたびに、犬が反応していたなあと思い出すとともに、その代わりと言っては何だが、妻が反応しているんだなと思って、可笑しくなってしまった。