今日は秋分の日。
お墓参りに行ってきた。
例によって例の如く、あちこちに彼岸花が真っ赤に咲き誇っている。
毎年思うのだけど、彼岸花って、決まって9月中旬に合わせて一斉に咲く。
今年は早く咲いて、お墓参りにはもう枯れていたとか、まだ咲いてないのかと言うことがない。
まあ多少のずれはあったとしても、うまく咲く時期を覚えているものだと感心する。
そして、いつも同じ場所に咲いている。
球根の多年草なので当たり前とは言うものの不思議なものである。
球根には、強い毒性があることは有名だけど、かつて救荒作物として鱗茎のデンプンを毒抜きして食べられていたらしい。
日本は、その昔、飢饉が頻発し、その時の備えとして、人知れずの場所に植えていたのだと言う話を聞いたことがあるが、真偽のほどは知らない。
確かに咲いている場所と言えば、田んぼのあぜ道だったり、お墓の近くだったりと、田舎に行くほど多く咲いているような気がする。
まあ、そのへんの話は良いとして、彼岸花が咲くには適温があり、約20~25度と言うことらしい。
今年の梅雨入りはかなり早かったし、毎年のように、特に夏は異常気象とか言われているが、秋になると、いつもの気温に落ち着くという事なのか。
暑さ寒さも彼岸までとは、よく言ったもので、この季節にはその季節なりの気温になるものなのだろう。
ところで、彼岸花と言えば、別名「曼珠沙華」まんじゅしゃげと読む。
その昔、山口百恵さんの歌があって、
マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
白い花さえ 真っ赤に染める♪
とギターを弾きながら、よく唄っていたものだ。
あの花は、マンジュシャカって言うんだと思っていた時期があったが、年齢が分かると言うものである。
ちなみに、サンスクリット語で「マンジューサカ」と言うらしい。