実家で野菜作りをしているが、だいたい忙しい時期を過ぎて、あとは、水やりや草取りをする毎日が続いている。
時折、大きく育つのに合わせて、支柱を組んだり枝の整理はするけれど・・・。
実家に行くと、週に２，３回は近所のご老人にお会いしていたが、今年に入ってからと言うもの、ほとんど見かけなくなっていた。
いつも、実家の前まで歩いて来て、デイサービスのお迎えの車を待っているところに出くわしていたのだが、、、
そして、そのご老人の息子さんは元気に勤め先に朝早く出かられていた。
ところが、いつだったか、その息子さんの車を丁寧に掃除をしている女性の姿を見かけたことがあった。
次の日には、そのいつもの車が止めてある場所にはなくなっていて、車の買い換えでもしたのかなと思っていた。
もう３か月以上の前のことだったろうか。
それ以来、そのご老人の姿を見かけなくなり、身体を悪くされて入院されたか、あるいは、デイサービスをやめて施設に入所されたのかと思っていた。
そのため、その世話のために、息子さんは近所の家には戻って来れなくなってしまったのかと・・・。
ところが、その予想は全く違っていた。
その息子さんは、もう既に亡くなっていると言うのだ。
そして、それは、ちょうど車の掃除をしているのを見かけた頃だったようで、もう乗る人がいなくなってしまったので、綺麗に掃除をして、業者に売りに出そうとしていたのではないかと思う。
もう３か月以上も前に亡くなっていたと言うことで、わたしの実家には住んではいなかったとは言え、そんなことになっているとは・・・。
思えば、実家のある集落もどんどんと住む人の数が減っていっている。
寂しいばかりである。
