昨晩、居間にいた妻が「こんなところに薬が落ちてるよ」と言って、手のひらにのせた錠剤1つぶを見せてきた。
ああ、それは随分前のものだろうと受け取ったが、もう古いものだからと全然気にしていなかった。
ところが、ここにもあったよと別の錠剤も見つける。
そこで、初めてもしかしてと気づく。
毎日飲む薬を置いておく場所を、この前からリビングから居間に変更し、その部屋の角っこの電子ピアノの上に置いていたのであるが、狭くて、錠剤がまとめて入った袋からうまく取り出せないでいた。
それで、1日分数錠を一袋ずつにまとめて綴じてあったのを一日分に切り取る時に、誤って錠剤がこぼれ落ちるほどの隙間が破れて開いてしまっていた。
確認すると、入っていたはずの錠剤が1つぶだけ不足していた。
そこで、妻が一生懸命電子ピアノの上にたくさん置いてある冊子や置物の隙間とかを探してくれたが、見つからないでいた。
錠剤はいくつかあるうちの一つだけ異様に高額なものがあり、それ以外のは大した額のものではなく、なくなっている錠剤はその低価格のものだったので、その一粒くらいたった一日飲まなかったからってほとんど影響はないと思って諦めていたのだ。
ところが、今朝になって、私の目でもう一度だけ探してみるかと思い、電子ピアノの上の冊子を数冊ずつ持ち上げてみると、白い粒が一つ。
あのなくなっていた錠剤が見つかった。
探し始めて、ものの10秒ほどしか経っていないのに。
その事を朝ご飯の準備をしていた妻に話すと、信じられない様子でしつこく発見した場所と経緯を尋ねてくる。
あんなに一生懸命探したのにと、とても悔しそうであった。
私は、こんな些細なことで、めちゃくちゃ嬉しくなった事と、一瞬妻に勝った気分になった自分が少し恥ずかしかったのに加え、妻の呆けよう?を少し心配したのであった。
本日の教訓
場所を変えたり、今までと変わったことをしたあとは、慎重に行動すべし。
今回は、狭い場所での作業(薬袋の振り分け)とは言え、丁寧にすべきであった。