インフルエンザの季節がやってきて、予防接種の話題がテレビやネットで頻繁に取り上げられるようになった。
ネットでは、ほとんど文字だけなので、（へぇそうなのか、そういう時期なんだな）で済むのである。
しかし、テレビではそうは行かない。司会者と解説者が予防接種についての説明をこと細かにしているバックに、繰り返し放映されている注射のシーン。
垂直にずぼっと無造作に打ち込んでいる様子が延々と流されている。
打たれている人もそれがさも当たり前のように平気な顔をしている。
日本では、ほぼどこの医療機関でも、痛がる人に対して、いたわる気持ちで、
「ちくっとしますよぅ。」とか、
小さいお子さん相手なら、「大丈夫。痛くないからねえ。」とか、
相手を不安にさせないような優しい声かけのもとにゆっくりと丁寧にしてくれるはずである。
そのシーンを見るたびに、私は目を背け、あるいは目をつぶって注射のシーンを見ないようにしているが、すぐ次の映像に切り替えればよいものを延々と同じシーンを映しているのだ。
そのたびに、私は目をそらせることを繰り返す。あまりにも何度もあるようなら、チャンネルを変えるなりしているのであるが、私と同じように不快に思っている人はいないのであろうか。
これくらいの事で、テレビ局に抗議の電話を入れる人はまずいないであろうが、勘弁してほしいなあ。
一回そのシーンがあれば、それでいいではないか。
他の話題でも、同じ映像が繰り返し流されることはよくあり、その度に何度も同じ映像を流さないでほしいなと思ってはいたが、ここまで不快にはならなかった。
思えば、コロナが蔓延し始めた頃から、こういう注射のシーンはずっと続いていたのだ。
今後もずっと続いていくのであろうか。
