朝9時30分に家を出て、会場近くの駐車場に着いたのが、11時頃だった。
地下駐車場がビルの下にあって、そこに潜り込んだ。
駐車した場所から、すぐ近くにエレベーターがあって、4階の展示場まで直通であった。
入り口では、係員さんが、
「ただいま、入場制限を行っております。あちらにご案内します。」
と言って、妻と私を案内してくれた。
待機場所に行く前に、代表者の氏名と電話番号を書かされた。
一枚ずつ紙が用意され、鉛筆も「消毒済み」と「使用後」とに場所を変えておいてあった。もちろん、スプレー式の消毒液も用意してあった。
コロナ対策として、細心の注意をしていることが分かる。
部屋に案内されると、そこには、既に30人前後のお客さんが、いすに座って待機していた。
前には、スクリーンが設置してあって、名画の数々を次々と紹介していた。
風景画から始まって、次に人物画の紹介が始まると、係員さんが私たちの前にやってきた。
「では、あちらが受付ですので、前にお進みください。」
と、手で示された。
受付まで約10名ほどが並んでいた。
5名ずつ順に中に入れるらしい。
待っている間に、会場前に広げられていた展示物の写真を撮る。
しばらくすると、やっと受付の窓口にたどり着いた。
2人分2600円を支払って、入場券をいただく。
会場に着いてから、10分程度だったろうか。休日にしては、短い待ち時間だったのかも知れない。
事前に電話で確認した時は、休日の場合11頃からお客様が多くなり、入場制限となるけれど、そんなに待ち時間はないと言っていた。
中で鑑賞できた作品は、やっぱり素晴らしい。
中では、写真撮影は禁止されていたので、ネットに出ているものを載せる。
(テレビせとうちのページより)
などが、特に眼をひいた。
いやはや、絵ではなく、噂通り「写真」その物である。
髪の毛から、身に付けている衣服の細かい模様や陰影など、よくもまあここまでうまく描けるものだと思うくらいである。
絵のすぐ近くまで近寄って、眼を擦りつけるようにのぞき込むと、絵の具のタッチや膨らみ(厚み)などが分かる。
(素人なのでうまく言い表せないけれど)
しかし、そこから数センチ離れてみると、もう写真なのである。
もう、感心する以外ない!!
展示数は、さほど多くはないけれど、十分見応えがある。
ポスターに用いられている絵は、この絵である。
あまり大きなサイズの物ではなく、他にはもっと大きなサイズのものもたくさん展示してあった。
なぜ、この作品がポスターに選ばれたかと言うと、ポスターの配置に横長でバランスの良い絵、そして、ぱっと眼をひく見た目で選ばれたという事らしい。
これは、妻が買い物を漁っている間に、係員さんから聞き取った内容である。
出口近くで、一点だけ撮影可能としてあったものがこの絵である。
「SNS等でどんどん拡散してください」との事であった。
ほんの1時間ほどの鑑賞時間であったけれど、あっという間に時間が過ぎてしまった感じである。
小さなお子さんはいなかったけれど、幅広い年齢層の男女が鑑賞されていた。
テレビで散々宣伝されていたし、23日まで、あと残りわずかの期間なので、きっとたくさんの人が観に来られるのではないか。
訪れてみる価値は十分あると思う。