笑顔な毎日123

     趣味の充実と生活の工夫について

ヤモリ現る

夜の11時を回ると、さすがに眠気がさしてくる。

もう少しだけとパソコンをつついていたら、妻が

「先に寝るね。」

と言って、階段を昇っていく。

 

しばらくすると、わたしのスマホのベルが鳴り始める。

画面を見ると、妻の名前の表示が・・・

はやく寝たほうがいいよみたいな話か?と思って、面倒だが電話に出てみると

 

怯えたような震え声で、

「何か、居るぅ~」

と言ったまま、黙ってしまう。

 

わたしは、ピンときた。

おそらく、変な虫でも見つけたのだろうと。

 

どうせ大したもんじゃないだろと思いながら、2階の寝室前に行くと、端の方に身構えながら、隅の方を指さして言った。

「そこに、おる~~」

 

わたしは、書棚の上の箱を少し、おそるおそるずらせてみると、そこには、白っぽい色をした子供?のヤモリがいた。

大きさは、5センチ程度。

ビクッと軽く動いたが、次のわたしの行動を見計らっているのか、そのままじっとしている。

 

わたしは、一旦箱をゆっくりと元に位置に戻して、考える。

別に怖いわけではないが、さすがに素手で捕まえるには勇気がいった。

 

少し考えていたが、ここは手袋をはめて捕まえるのが最善策?と思った。

 

その間、妻は、じっとその箱あたりを見つめて動かない。

 

しっかりと見張っているように告げてから、1階に降りて、玄関先に置いていた作業用の手袋をはめて、また2階に戻る。

 

妻は、さっきの姿勢のまま、止まったまま。

どうやら、ヤモリに動きはなかった様子。

 

わたしは、もう一度箱をゆっくりと持ち上げると、さっきの位置にヤモリはじっとしている。

 

捕まえようと手を伸ばすと、素早く反応し、横に逃げる。

あっという間に、フロアに落ち、隅っこに隠れようとするも、わたしはすかさず、また手を伸ばす。

 

今度は、ヤモリは大胆にも、堂々とフロアを横切って反対側に逃げ始める。

ここで逃してしまうと、もう捕まえられないと思ったわたしは、倒れ込むようにして、ヤモリを片手で押さえ込むことに成功した。

 

柔らかい、鈍い感触が手袋を通した手に伝わってくる。

ここで怯んでしまっては、また手から抜け出してしまうので、注意深く、反対の手でつまみ上げた。

 

妻の方を振り返ると、超ビビッた顔をして、様子をうかがっている。

 

すぐ側に窓があったので、窓を開けて、外に放り出した。

 

しまった!写真を撮っておくんだったと思っても、もう遅かった。

と言うよりも、そんな余裕はなかったのだ。

 

妻は、このヤモリが極端に苦手らしい。

と言うよりも、ヤモリ恐怖症と言った方がいいのかも。

 

ヤモリを見つけると、必ずわたしに助けを求めてくるのであるが、これ、可愛いと思っている人もいるほど、気持ち悪いものでもないのに・・・。。

 

は虫類系は特に苦手のようで、その代わり、イモムシ系(アゲハの幼虫とか)は可愛いと思っているらしい。

 

 

ヤモリは縁起の良い生き物

ヤモリは益獣

ヤモリが縁起のいい生き物だといわれる理由には、ヤモリの食べる物や性格が関係しています。ヤモリが食べるのはクモやワラジムシ、ゴキブリ、シロアリなどの害虫です。どの虫も家の嫌われ者で、穏やかな暮らしを脅かすものばかり。ヤモリは昔から家の近くに棲み、家や住人にとって害のある虫を捕食してくれます。それが、ヤモリが守り神と呼ばれる由縁です。

また、ヤモリの性格は臆病で毒性もありません。人に危害を加えることがないため、益獣として扱われています。ヤモリは爬虫類の仲間なので見た目が苦手な人も多いですが、家にとってはむしろ歓迎すべき存在なのかもしれません。

 

と言うように、返って、良い生き物なのである。

漢字で書くと、「家守」「守宮」なのであって、そのことから考えても家を守ってくれる有り難い生き物なのだが。