笑顔な毎日123

     趣味の充実と生活の工夫について

こんな場所で、同僚だった人に出会うって・・・

わたしは、妻と二人で旅行に出かけていた。

行き先の名古屋駅の改札を出て、予約していたホテルに向かっていた。

 

通路を歩いていると、少し離れた場所を仲良く歩いている夫婦らしき人に目が行った。

あれ?何処かで見かけたような・・・と思って、そのまま歩いていると、急に思い出した。

 

かつて同じ職場で同僚だった人とその奥さんではないか!!

妻は面識がないので、先に行くように伝えて、先ほどの夫婦を追いかけて行った。

 

楽しそうに話し合っている二人に追いついたわたしは、後ろから彼の肩をとんとんと軽くたたき、挨拶をした。

すると、この絵のように、再会を喜び合えるものと思いきや、なんと

「どちら様ですか?」

と言われてしまったのである。

 

もう10年以上経っているとは言え、あの頃とほとんど変わりない様子で、同僚に間違いないと確信をしている。

 

確かに、こんな遠くの町で偶然に出会うと言うことは、ほんとに信じられないほどのことではあるが、、、

 

よく似た人とかではなく、声を聞いても、まったくの同一人物であることは明白である。

 

もう随分と顔を見ていないので、わたしのことを忘れてしまっているのかも知れないと思って、昔の話を振ってみた。

 

ところが、また同じように

「人違いではないですか?」

と少し戸惑ったような表情を見せながら言う。

 

隣の奥さんも、首を傾げている。

この奥さんも、二人が結婚する前からよく知っていて、何度も会話をしたこともある。

 

その奥さんも、わたしのことを思い出せないようだ。

 

わたしは、そうか、マスクを付けているから気がつかないんだと思って、

わたしだよ!!と言いながら、マスクを外してみせた。

 

ところが、やっぱり二人とも

「いやあ、よく分からないです。」

と一緒になって答えた。

 

これは、もう埒があかないと判断し、その場を去ったのである。

 

なんで分かってくれないんだろう・・・と思いながら、妻を追いかけているところで目が覚めた。

 

そして、その夢を見たことについて、

「わたしは、彼に嫌われているのかな・・・」と思いながら、もう一度夢の内容を思い起こしてみた。

 

そして、気がついたのだった!!

夢の中では、彼の顔や表情ははっきりと、彼そのものと認識していたわたしだったが、

奥さんの顔がどうもはっきりとしなかったのである。

えーと、奥さんて、こんな顔をされてたっけ・・・!?と夢の中でも思っていたのだ。

 

そして、やっと分かった。

 

彼には間違いないのであるが、奥さんは別の人で、おそらく、不倫関係にある人なのではないか!?

 

だから、奥さんとも既知の中であるわたしが、その怪しい関係を奥さんにばらしてしまうのではないかと危惧し、別人のフリをしたのだ。

 

奥さんに、万が一追求されたときのために、ここでしらを切って置かなければならないと判断したのであろう!!

それで、妙に納得した気分になって、この夢のことは忘れることにした。