昨日、映画館に行ってきた。
ここまでは昨日と書き出しが同じだが、違うところは夢の話ではなく、現実に行ってきたと言う話である。
「七人の秘書」と「耳をすませば」のどちらがいいかと妻に尋ねると、
「そりゃ、すっきりとした気持ちになれる方だよね。」
と言うので、わたしの思いとは逆に、「七人・・・」を観てきた。
映画館は、我が地域にはひとつもなく、(かつては4軒ほどもあったのに)車で約1時間半ほどの県庁所在地まで行かなければならない。
その近くでお昼ご飯を食べようと立ち寄ったお好み焼き屋で、二人分の違う種類を注文した。
自分でかき混ぜて自分で焼くのが基本であるが、前回もそうであったが、かき混ぜるのだけは店員さんにやってもらい、ひっくり返すのだけを自分たちでやった。
現地では、食事をしても映画の開始まで、かなりゆとりのある時間のはずだったのだけど、、、、
焼くのに時間がかかるし、熱くてなかなか食べられないし、食べている途中で気がつくと、開演時間に合わないかも知れないほどの時間になっていた。
あっという間に時間が経過していることに驚いて、大慌てで、口の中を火傷覚悟で食べきり、なんとかぎりぎりで映画館の駐車場まで辿り着いたのだった。
二人でいっしょに行動していたら、とてもじゃないけど間に合いそうもないので、妻には車の駐車を任せ、わたしは走って館内に入りチケットを購入した。
車を止めて駆けつけた妻は、トイレトイレと通り過ぎていく。
何してんだよ、もう開始の時刻だよう~と思いながら待っていると、トイレから出てきた妻は、コーヒーコーヒーと言いながら二人分を注文する。
わたしは焦って、コーヒーが用意される間に、入場口のスタッフさんに開始時刻ではなく、実際に映画が始まる時刻を尋ねた。
チケットを見せながら、この映画は?と。
すると、スタッフさんは、ゆっくりとした口調で、
「ああ、これはですね。もう1時間あとの開始になりますね。」
えっ、えっ???
チケットには、13:40~と印字されており、腕時計を見ると、12:45だった。
12:40開演と、いつの間にか思い違いをしていたのである。
妻は、コーヒーの準備の間に料金を先に支払っており、入り口のわたしの方をちらちら見ながら、コーヒーのできあがりを待っている。
スタッフさんの説明を聞いたわたしは、ゆっくりと妻の方へ歩み寄り、
「あのね。1時間、間違えてた。」
と伝えた。
妻は、驚いたような顔になり、「あー間に合わなかったか~。」と言っているようだった。
それで、
「あのう、始まるのは1時間あとだったわ!」
と・・・。
妻にも、この映画の始まりの時刻を最初に伝え、食事場所等、行程表みたいに確認していたはずなんだけど・・・。
妻はいつもそうなのである。
わたしに頼りっぱなしで、わたしが食事中に「時間が間に合いそうにない。」と言ったときに、時計を見て、「まだ1時間早いよ。」と言ってくれてたら、こんな大慌てで口の中を火傷することもなかったのに・・・と嘆いても仕方ない。
もちろん、文句は言いませんよ。
私が勘違いをしたのがそもそも悪いのだから。
思えば、最近のわたしは、妻にご機嫌を取ってばかりである。
この映画を見ることにしたのも、妻の意見を尊重したし、時を見計らって、よいしょの発言(褒め言葉)を言ったり、わたしが作る料理のバリエーションを増やしたり、(大した物ではないけど)しているし。
後ろめたいことがあるのでは?と、妻には思われているかも知れない・・・。
映画の内容であるが、面白くなかったとまでは言わないけれど、つっこみどころ満載であった。
妻の方は満足そうたったので、それはそれで良かったのであるが。
家族(妻)サービスのつもりの映画鑑賞でもあったから。
それと、さきほどの入場口のスタッフさんが、コーヒーを待っている場所までやってきて、「映画自体の開始時刻は、13:51でございます」と伝えに来てくださった。
わざわざご丁寧にありがとうございました・・・である。
映画の突っ込みどころについては、また別の記事として書いてみたい。