昨日、定期検診に行ってきた。
心配だった数値が、少し落ち着いて、取り敢えずほっとしている。
病院で検査結果を待つ間、いつも水分を多めに取るようにと言われているので、
自動販売機のファンタグレープを買いに行った。
すると、車椅子の男性と付き添いの女性の老夫婦がその前で何やら話をしておられる。
買うのかな買わないのかなと少し見ていたけど、
そのまま動かないので、わたしは200円投入した。
ガタンと音がして、ジュースとおつりが落ちてきたのだが、
「あれ、わたしが・・・?」
と言う奥さんの声がしたのだ。
え?っと思いながら、おつりを取り出そうとすると、本来のおつり60円と別に500円玉が入っていた。
そこで、老夫婦がなぜそこにおられるのか、やっと分かった。
500円を投入して飲み物を買おうとしても、押したものが出て来ないのでどうしていいのか困っていたようなのだ。
わたしは、500玉をそのご婦人に手渡して、
「たまにあるんですよ。お金を入れても反応しないことが。
もう一度、入れてみてください。」
と言う。
奥さんは、お礼を言いながら、また頭を傾げながら、500円を投入した。
すると、ストンと言う音とともに、飲み物のボタンが一斉にライトが付いた。
「あれま、ほんとだわ。」
それで、好みの飲み物を選んでおられた。
途中にも、その後にも、何度もお礼を言われ、恐縮な気分になってしまったのだが、、、
もし、わたしがジュースを買いに行かなければ、あのままずっと自販機の前で立ち往生されていたのかなあと思うし、
あれが近い将来のわたしの姿かとも思ってしまった。