キュウリの生長が速すぎて、昨日収穫したばかりなのに、今日もまた収穫。
それも、1,2本ではなく、5,6本もという日が続いたりしていたが、やっとキュウリも終盤になってきたようである。
我が家だけでは、とても食べきれないので、近所の家に定期的に配っていた。
キュウリがメインで、ついでと言ってはなんだが、ピーマンやナスも配っていた。
近所と言うのが、我が家の両隣とその向かいの5軒あり、いわゆる「向こう三軒両隣」と言うもので、親しくと言うわけではないが、普通のお付き合い程度である。
しかし、すべてのご近所さまに野菜を配るわけではなくて、5軒のうち、3軒だけである。
と言うのも、右隣の家は、家庭菜園として狭い敷地ではあるが、工夫をしていろんな種類の野菜を育てておられる。
その真向かいの家からは、その様子が丸見えなので、右隣の家を差し置いて、我が家の野菜を配るわけにもいかない。
右隣の家から、その真向かいに野菜をあげているのかどうかは知らないけれど・・・。
今日の話は、我が家の実家で採れた野菜を配ったときの反応について
最初は、だいたい次のように声をかけて、
「実家で採れたんですが、もらっていただけないでしょうか?」
袋に入った野菜を差し出す。
いきなりで、迷惑な話かも知れないし、頭を下げ、腰を折りながら話しかける。
これが、2回目だと、
「またなんですけど、いかがですか?いつもすみませんね。
もらっていただけるだけで、有り難いんですよ。」
・・・みたいに、申し訳なさが更に増した雰囲気で、腰を低くして・・・
もしも、その家庭に買った野菜があったとしても、「いや、結構です」と断るような人は、まずいないと思うが、それでも迷惑に感じるだろうし・・・。
そして、野菜を受け取ると、だいたいが
「あ、ありがとうございます。」
「ちょうど切らしていたんです。」
「うちでは、作ってないので助かります。」
このあたりが定番の反応である。
迷惑だと思っていても、これくらいの言い方は、ご近所ならするのが普通なのかな。
こちらとしては、もらっていただいて、あとは、その家でその野菜がどのような扱いをされているのかは分からない。
いらないから捨てる? しぶしぶ食べる? 、、、
余計なことを考えてしまって、なかなか野菜を配る勇気は出ないけれど、我が家においたまま腐らせるよりはいいかと思って、勇気を振り絞って持って行くのだ。
(迷惑をかえりみず)
もうかれこれ、その3軒に、2,3回ずつ、キュウリの数にして、合計30本近く配ったろうか。それに、少しだがピーマンやナスも加わるから、結構な量になる。
そのたびに、申し訳ないなあという気持ちが先行してしまう。
ところが、つい先日、2回目に持って行ったとき、いつものおばあさんが
袋に入った野菜を見て、うれしそうな顔を見せて、
「あっ、このキュウリ、おいしかったわ。
またいただけるん?すみませんねえ。」
と言ってくださったのである。
これは!!
素直に受け取っていいのだろうか??
「おいしかった」の一言があるのと、ないのでは、ここまで受け取る側(私)の気持ちが違う物かと思ってしまった。
これが、単なる美辞麗句として、使ったのであるとしたら、相当なやり手であることに違いない。
まっ、そんな疑心暗鬼にならず、素直に受け取っておこうと思う。