ブトと言うのをご存じであろうか?
田舎の草むらなどで、よく見られる小さな昆虫である。
こんな感じの虫で、ぶんぶんとあちこち飛び回っているが、人の気配を感じると顔付近にまとわりつくように飛びかかかってくるのだ。
ちなみに、「ブト」とは、関西での呼び方で、関東では「ブユ」と言うらしい。
畑仕事をしていると、たいてい10匹程度?やってきては、うっとうしい思いをいつもしている。
顔に触れたら、手で追い払うのであるが、直ぐにまたやってくる。
蚊を叩くように、両手でぱちんとやっつけようとするも、うまく逃げられることが多い。
そんな繰り返しをしたあと、家に帰ってのんびりとしていると、妻が私を見て叫ぶ!
「お父さん、ど、どしたん? その目!!」
私は、鏡を覗き込んで、驚いてしまった。
そこには、、、
お岩さんがこちらを覗き込んでいるではないか!!
まあ、表現が大袈裟ではあるが、片方のまぶたが腫れて膨れてしまっている。
目は取り敢えず開いてはいるが、垂れて重い感じで・・・。
毎年1回は、必ずこのような状態になるのだ。
慣れているとは言え、この腫れがいつまで続くのかと不安になる。
早ければ、3,4日。
酷いときには、1週間は治らないときもあった。
すぐに虫さされの薬を塗ろうとしたが、使い古しのもので、思うように容器から薬が出てこない。
振り絞って出てきた少量の液を塗ったら、すうっとしたので、ある程度の薬は塗れたのだろうと思う。
朝になって鏡を見たら、昨日と変わらずの状態だった。
どんどん腫れが拡がっていくのだけは防ぐことができたようだ。
気にならなくなるまで何日かかるのか、それだけが気がかりである。
さて、今日も畑仕事に行かなくてはならない。