私の実家の近所には、幼なじみの同級生が2人いた。
2人とも、高校生までの姿しか知らなくて、離れた場所に住んでいると聞いていた。
1人はもう随分と前にご両親とも亡くなって、家は空き家となっている。年に1,2回程度、敷地の草刈りに帰って来るみたいだけど。
もう1人の家は、まだご両親ともご健在で、実家の畑に通っているときに、よく見かけていた。
奥さん(幼なじみのお母さん)の方は、去年くらいから足を痛めている様子で、いつの間にか、デイサービスを利用されている様子だった。
それが、つい先日のお彼岸に、その家の前を車で通ったら、奥さんが立って若い人と談笑している姿を見かけた。
あれ?足が治ったのかなあ。杖もつかずに立っているとは・・・。
と軽く思っていたのだが、昨日も、同じように奥さんと若い人が談笑しているのを見かけ、前回も車に乗った私を見ていた様子だったので、あいさつくらいはしておこうかと、直ぐ側に車を止めた。
すると、その奥さんが、私の顔を見て、にこっと笑っていた。
そう言えば、いつも見かける姿よりも幾分若作りの様にも見える。
私は気が付いた。
それは、幼なじみのお母さんではなくて、幼なじみ本人なのではないか?
顔も体型もそっくりなんだけどなあ。今まで、杖をついた姿しか見たことなかったのに、杖が必要なくなる筈もないし・・・。
そこで、恐る恐る、声を掛けてみた。
「○○ちゃん??」
そして、返ってきた第一声が、
「年取ったなあ・・・。」
だった。
そこから、会話が弾んだが、車を道路に止めたままだったので、早めに話を終えて、車を走らせたのだが、、、
とっくに定年を迎えているはずなのに、まだまだ現役でバリバリ働いていると言う。
同じ市内に住んでいるので、よく通っているのだそうな。
聞かなかったけれど、少し若く見えた人は、娘さんだったのかもしれない。
この前見かけたのは、お墓参りだったのだろう。
お母さんもデイサービスを利用されるようになったので、ときどき世話をしに帰ってくるようになったのだろう。
奥さん(お母さん)の方は、足を痛めて前屈みの姿勢になっているが、お父さんの方は、いつも背筋をピンと伸ばして歩いたり、軽トラを運転する姿を見かけているが、なんと90歳を越える年齢だとの事。
いつまでも元気な様子で羨ましいですなあと言って、さよならをして帰ってきた。
歳を取るといつの間にか、親にそっくりになるもんだなあとつくづく思う。
昔、よく話題にしていた芸能人で、、、
ルビーの指輪の頃 最近の寺尾さん
宇野重吉さん