以前、ヤモリが現れたことを書いていた。
その時の記事である。
この記事では、妻はヤモリ恐怖症だと言うようなことを書いていた。
今回は、あれほどヤモリを恐れていた人物とは思えないような行動に驚いて、この記事を書くことになった。
その前に、少し恐怖感が和らいでいるのかなと思わせる行動を取っていたのが、2回目にヤモリが現れたときである。
そのときは、わたしがヤモリを捕まえたのを知って、駆け寄ってきた妻が、
「ヤモリはね。大切にしないとね。」
と言って、自分でビニール袋に入れて、それを家の外に放しに行ったことがあったのだが・・・。
それ以来、今回が3回目のヤモリの登場である。
さて、、、
昨日はお盆なので、息子が久しぶりに帰ってきて、自分の部屋に1泊することになった。
部屋のふとんを用意するために、2階の息子の部屋に入った妻が、しばらく経ってリビングに降りてきた。
そして、ひとこと。
「部屋に、ヤモリがおった。」
それを聞いた息子は、タブレットをつつきながら、「ヤモリの1匹や2匹くらい、おるだろ」のような態度で、ほとんど反応なしであった。
つづいて、わたしの顔を見ても、「へえ・・・」程度の反応で動こうとしないので、諦めた様子。
その後、また2階の部屋に戻っていったが、10分ほどしてリビングに降りてきて言った。
「やっと捕まえたわ!」
と、言いながら、ビニール袋の中を見せようとする。
わたしは、驚いてしまった。
何をって・・・。
ついこの前まで、あれほどヤモリの存在自体を恐れていたのに、自分ひとりで、しかも大声を出したり、ドタバタと音を立てもせずに捕まえることに成功したとは・・・。
そのまま、玄関から出て、家から離れた場所に持って行って放してやったようである。
その間、息子はと言えば、タブレットから目を離すこともなく、黙ったままだった。
わたしは、妻の行動を、ここぞとばかり褒め称えるとともに、勇気ある姿に労いの言葉をかけておいた。
愛する息子のためなら、たとえ火の中水の中と言う姿を目の当たりにした昨晩だった。